2010年09月28日

MOKゼミ参加 木材と防火

先日、月一度開催されているMOKゼミに参加して来ました。
木の家作りに対して、様々な視点からの講義を受けられ、今回は木造住宅の安全性と題して、耐震性能や防耐火性能、室内環境に関してのいくつかのお話を伺えました。

木造住宅というと、一度火災が起きると全焼してしまうような印象もあるかも知れませんが、計画的に木材を使用すれば、「燃え方をデザイン」出来るという、なるほど〜と思う話がありました。安井昇さんの講義です。

木材は乾燥させて建材等に使用しますが、それでも水分を含んでいます。水分が蒸発しきるまでは、熱せられても100度以上にはならないそうです。
板のそばでガンガン火を燃やしても、板に厚みがあれば反対側はそう熱くならないのです。少しずつ炭化して行き、杉材であっても1分間に0.8mmくらいの速さで燃えて行きます。30mmの板厚があれば、30分以上は燃え抜けないのです。
それだけの時間があれば、十分避難が出来、消防車が来て鎮火させてくれます。

窓の外に木材で出来た格子をつけるとどうでしょうか。
一見、格子が燃えやすい為、屋内に早く炎が進入してしまう印象を受けますが、実際には木材が屋外の火災の熱を遮断するため、窓の燃え抜きまでに時間を要する結果となります。

※通常用いられるアルミサッシは20分間の遮炎性能がありますが、クレセント(鍵)を閉めていないと、その性能は発揮されないそうです。火災の避難時には窓のクレセントもキチンと閉めましょうとのことでした。。。


通常、高い防火性能を求められる地域では、外壁の外側に燃える木材を使用することが難しいです。
現場の実情に合わせて、十分な隣棟間隔も得られ、外壁の木材の燃焼が他に影響を与えないのであれば、街並みや親しみやすい玄関廻り形成の為に、計画的に木材を取り入れられる手法も身に付けたいなと思いました。


一番怖いなと感じたのは、室内の仕上げによる延焼の速さです。壁と天井をプラ系の素材で作った部屋では、着火後30秒でもの凄い黒煙と共に爆発的に部屋が燃えます。避難する間もありません。
カーテンや家具、身の回りにある雑貨類に至るまで、身辺には燃えやすいものが沢山あります。いくら建物自体の性能を上げたところで、インテリアによってはその性能が仇となる事もあるかも知れません。。

まずは、火災を起こさないように努める事ですが、設計者としては安全に避難が出来、火災を広げない工夫を十分に取り入れて行きたいと思います。
posted by オンド at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 素材/仕上
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